テナガエビを初めて釣った時のことを少し書きます。
初めて本格的にテナガだけ狙って釣行したのは多摩川でした。
ポイントも漠然としか分からず、釣り方も不安な状態での釣行でした。
なんとなく辿り付いた場所は六郷橋下。
こんなところで釣れんのかな・・・という不信感いっぱいで竿を出したのですが、ウキが流れに乗ったかと思ったらツっと止まりました。
このときはまだテナガがエサを掴んでいるということが分からず、きっと底でエサが引っ掛かって止まったのだろう・・・と思っていました。
しかし長いこと止まったままだったので、竿をクイっと上げたらテナガが食いついていたのです。
初のテナガはメスで、5cmくらいだったと記憶していますが、この初テナガは取り込む前に針から外れて逃げてしまいました。
逃げられたのですが、短い竿と小さな針とエサでエビが釣れたという感動は今でも忘れられません。
「本当にテナガって居たの?」
というのが最初の感想。でも居ると分かってからの2投目はやる気が充分!
失敗の繰り返しでしたが、シーズンインしていたせいか、エサを落とすとすぐに食いつくので、初釣行にも関わらず数十匹のテナガをGETできたのでした。
大きな河から、小さなテナガ・・・。
ウソでしょ?という感覚が面白く、何度釣っても飽きません。
多摩川なんかは、周囲にマンションが立ち並び、橋には車の往来が激しく、思いっきり日常です。
なのに、テナガを釣り上げた時、非日常がそこにありました。
私が釣りをする理由は、「非日常を楽しむ」ことです。
その非日常が小さなテナガエビでも味わえると確信した瞬間、テナガの虜になっていたというワケです。
わざわざ、短い竿と小さな仕掛けで釣ることに意味があります。
まだ未体験の方は、今年は是非テナガ釣行をしてみて下さい。
釣って楽しく、食べておいしいテナガエビです。