価値観

某サイトでダボハゼについての話題が少し出ていたので、書きます。

テナガ釣りの外道で有名なのがハゼ、そしてダボハゼです。面白いところでは、亀やカニ、ウナギなんてのも掛かってしまいます。
が、やはり多いのはダボハゼでしょう。

ハゼは外道といっても歓迎される外道で、持ち帰る人が多いのに対して、同じ外道でもダボハゼは何故か邪険に扱われることが多く、持ち帰る人はほとんどいません。

ダボハゼついて調べてみると、wikiでは「ダボハゼは特定の種類を指さず、シマハゼ、チチブ、イトヒキハゼ、ウロハゼ、または姿の似たカジカ類などを指していると思われる」とあります。
テナガ釣りで釣れるダボハゼはチチブが殆どだと思います。
このチチブがなぜ嫌われるのかを考えてみましたが、生息域によって個体差はありますが、何だか黒っぽくてヌメ～っとしていて、食べようという気にもならない。
つまり釣魚として魅力がない、といったところではないでしょうか。

私もあえてチチブ狙いで釣行することはありませんし、テナガ釣りの際にチチブの猛攻に合い、しかも鉤を飲み込まれた日にゃあカチン！ときますが、それでも憎いだとか、釣れて大迷惑！とは思いません。
・・・・なぜなら、こいつが旨いことを知っているからです（笑）

あるとき、チチブも食べられるのでは？と思い、捌いて唐揚げにしてみたところ、これがウマかった！のです。
香ばしくてサクサクしていて美味でした。これにマヨネーズを付けても旨し！です。
「えー！？」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、偏見を捨てて食べてみて下さい。旨いですよ。

黒っぽい魚体も、よく見ると鮮やかな斑点があり綺麗です。
フィッシュイーターでもあるチチブは飼っても動きが結構あって面白いのです。テナガと同居させると、小さいうちはテナガから逃げまくるのですが、大きくなるとテナガを追い回してバリバリと食べてしまいます。
もちろん口に入るサイズであれば、小魚も食べてしまいます。共食いもします。

狙う対象は違いますが、釣りは釣りです。
人それぞれ意見や価値観は違うでしょうが、外道だからと邪険に扱ったり、低く見たり、見せしめに干乾びさせて殺したりといった差別は同じ釣り人として情けない気持ちになってしまいます。

結構引きますし、よく見ると綺麗、そして食べても旨い（笑）そんなダボハゼ、チチブが私は好きです。